誰も教えてくれなかった中国語の母音”a”の発音ルール

誰も教えてくれなかった中国語の母音”a”の発音ルール

はじめに

中国語を習うなら、誰に教えてもらうのが良いと思いますか?
やはり中国人教師?それとも日本人の先生?
私の個人的な意見としてはーー

学習初期:日本人
学習中期以降:中国人

ですね。
というのも、中国人はネイティブスピーカーであるが故に、私たち外国語学習者が陥ってしまう罠に気付かないことが多いからなんです。
例えば、母音”a”の発音ルールとか。
中国語を少しかじった人、基本の文法ルールくらいなら知ってるし、メールのやり取りくらいなら何とかできるーーこのレベルの人によく見られるのが、母音”a”の発音ルールが分からず適当に読んでいるという現象。
中国人教師が教えてくれない母音”a”の発音ルールを、解説します。

中国語の母音

さて、中国語の母音についてですが、皆さんはいくつあるか即座に答えられますか?

a, i, u, ü, e, o

この6つです。
以前に中国語が外国語学習者にオススメな理由として、アルファベットの並び(ピンイン)が定まれば発音が決まる、ということを書きましたが、例外もあります。
それが、今回紹介する”a”なんです。
あえてカタカナで”a”の発音を書きますと「ア」と「エ」の2パターン存在します。
では、どのような時に「ア」と発音し、どのような場面で「エ」と発音するのでしょうか?

子音との組合せ

では、ここでいくつか発音問題です。下の単語は何と読むか分かりますか?

看”kan”
賛”zan”
遠”yuan”
権”quan”

母音”a”の発音に注意してください。
さて、正解はと言いますとーー

看”kan” ーー 「カン」
賛”zan” ーー 「ザン」
遠”yuan” ーー 「ユエン」
権”quan” ーー 「チュエン」

よくある間違いとしては、”yuan”や”quan”を「ユアン」とか「チュアン」と読んでしまうこと。
さて、どういったパターンの時に”a”を「ア」と読み、どのような組合せで「エ」と読むのか。
ポイントは”a”の前、”u”です。

2つの”u”

↑の問題、”kan”の”u”と”yuan”の”u”は一見すると同じですが、実は異なるものです。
皆さんは覚えていますでしょうか、中国語には↓のようなルールがあります。

母音”ü”は実際に記載する時には前に子音”y”を付けて”yu”と記載する。

そう、上の点々を消してしまい、実際は”ü”なのに”u”と記載するのでしたね。
実はコレが母音”a”の発音ルールにも大いに関係します。
つまりーー

“ü”の後にくる母音”a”は「エ」と発音し、それ以外の場合には「ア」と発音します。

“yuan”も”quan”も、母音”a”の前の”u”は、実はどちらの正体も”ü”なんです。
なるほど〜と思った方、ではどのようなパターンの際に”ü”を”u”と記載するか知っていますか?
正解はーー

子音”j”, “q”, “x”, “y”の後ろにくる”u” の正体は、全て”ü”です。

ですから、”ju”, “qu”, “xu”, “yuの後ろに母音”a”が続く時、そこは「ア」ではなく「エ」と発音するのです。

むすび

分かってしまえば簡単な、この母音”a”の発音ルール。
でも、これを体系だてて中国人教師が教えてくれるでしょうか?
私の経験上、この発音ルールを知らない日本人学習者はある一定数存在すると思います。
こういった外国語学習者が陥りやすい罠は、やっぱり同じ日本人の先生に教えてもらう方が良いように思います。
基本的には中国語は学習が容易な言語ですが、時々、こういった陥りやすい罠があります。
その1つである母音”a”の発音ルールを、今回は紹介しました。

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