プロレスベストバウト(飯伏幸太 VS ザック・セイバーJr. – 2019.4.20)を振り返る

プロレスベストバウト(飯伏幸太 VS ザック・セイバーJr. – 2019.4.20)を振り返る

はじめに

飯伏幸太がMSGでインターコンチネンタルのベルトを獲得、初めての防衛戦の相手は、案の定ザック・セイバーJr.でしたね。

私の覚えている限りでは、新日本での飯伏とザックの初遭遇は、飯伏が長期離脱から復帰した年のG1クライマックスで、その時は飯伏の勝利でした。

どうしてもそのイメージが強くて、何となく飯伏はザックに対して強いイメージだったのですが・・・・・・

う〜ん、実際はNEW JAPAN CUPで2年連続敗北と、それほど芳しくないみたいですね。

ザックは主要なヘビー級レスラーにも勝ち越していたり、NEW JAPAN CUPもあわや2年連続優勝という、本当に最近はその活躍が華々しいです。

そんな中、飯伏はインターコンチネンタルのベルトの初防衛戦。

前回のNEVERのベルトは一度も防衛できずに手放していますから、飯伏にとってここは意地でも負けられない一戦かと。

飯伏とザックの因縁

シングルは3戦目・・・・・・かと思って調べたら、どうも4戦目のようです。

G1で2回、NJCで2回当たっています。

対戦成績は2勝2敗――G1は2度とも飯伏の勝利、NJCは2度ともザックの勝利。

飯伏はこれまた春男の印象も強かったのですが、ここ2年、春はザックにしてやられているみたいですね。

ザックの勝ちパターンはほぼほぼタップアウト勝利で、対・飯伏に関しても例外なく2度ともタップアウト勝利。

対する飯伏はシットダウン式ラストライドで1勝、カミゴエで1勝。

何より驚いたのは、飯伏と初遭遇の当初、ザックは真っ赤なバトルコスチュームを着用しているのですよ。

最近は黒でシックにまとめている印象が強かったので、そこに1番驚きました(笑)

何にせよ、今回の防衛戦は2勝2敗からの5戦目

防衛戦ということを除いても、勝ち越しを決める大事な一戦、どちらも絶対に負けられない試合というわけです。

飯伏の打撃が光る試合展開

この試合、最も印象に残ったのはザックの場外へのエスケープです。

エスケープってそんなに珍しいことか?

もしかするとそう思うかもしれません・・・・・・が、ザックに限っては、場外へのエスケープってとても珍しいことなんです。

そもそもサブミッションを得意とするザックにとって、場外で戦うことは百害あって一利なし、あまり有利に働くこともないので、ザックも敢えて場外に出ないのでしょう。

しかし、この試合に限っては、何度か場外へとエスケープする姿が見られました。

鍵となったのは、やはり飯伏の打撃でしょう。

飯伏はもともとキックボクシングをやっていたこともあって、変幻自在な蹴り技も得意技の1つ。

何度か見せたローキック、その一撃でザックの動きを止め、または場外にエスケープさせる、この試合では特に光っていました。

ハイキックやソバットの威力も凄いのですが、コーナーに追い詰めた相手を足蹴にする場面では、飯伏の膝から下がまるで生き物みたいにザックに絡みついていましたね。

もしかしたら漫画のキャラみたいに、ハイキックと見せかけて途中から軌道を変化、がら空きのミドルにキックする、みたいなことも飯伏なら出来るんじゃないでしょうか(笑)

ヘビー級レスラー相手でも十分に効果的な飯伏の蹴りだと思いますが、ザックのように細身の選手が相手だと、実はかなり有効なのかもしれません。

実際に飯伏も最初の一撃で有効と見るや、その後も隙を突いて何度かローキックを見せていましたから、もしかすると今後は有効なザック対策になっていくかもしれませんね。

試合を決める飯伏の機転

飯伏と言えば閃きで試合をする、そんな一面があります。

元はと言えば、人でなしドライバー、ぶっこ抜きジャーマンスープレックス、槍投げ、今でこそ飯伏を印象づける技の数々ですが、閃きから生まれたような所もあります。

私が特に印象に残っているのは、2018年のG1クライマックス決勝戦、ケニー・オメガ戦でのことです。

その場飛びムーンサルトプレスも飯伏の得意技の1つですが、その場飛びムーンサルトから膝を入れる場面がありました。

これもある種の閃きなんでしょうが、こんなバリエーションもあるのかと、かなり驚いたのを覚えています。

そんな飯伏の閃きがあってこそ、このザック戦における飯伏の勝利があったのだと思います。

というのも、ザックは特に相手選手のフィニッシャーに関してはしっかりと研究し、切り返しからタップアウトに持っていく場面が多くあります。

当然、飯伏のカミゴエもかなり研究されているでしょうし、その他の得意技も研究の対象になっていると言えるでしょう。

試合の終盤、飯伏が槍投げの態勢になる場面がありました。

私も含め、おそらくザックさえも、

当然ここは槍投げ。

と考えたと思います。

しかし、実際はそこから投げ上げ、石森太二のサイファーウタキの如く膝を合わせました。

試合はそのまま飯伏がカミゴエを決めて勝利となったわけですが、ふと思うのです、

もし飯伏が大方の予想通りに槍投げを選択していたら?

何となく、私はザックに切り返されて、そのまま負けていたような気がします。

予想外の技は、当然切り替えされにくく、意表を突く分、ダメージも大きいのだと思います。

もしここで飯伏の閃きがなかったら?

ザックは、考えれば考える程、本当に恐ろしいレスラーです。

ただ、今回に限って言えば、飯伏の閃きがザックを上回ったと言えそうですね。

むすび

飯伏って、ずっとバトルコスチュームを大きく変更していませんよね?

マイナーチェンジはしているのかもしれませんが、ずっと白を基調に青を施したデザインです。

Tシャツも最近は白と黒の2色が発売されていますが、本人が入場時に着用しているのは、大抵は白のTシャツです。

何が言いたいのかと言うと、インターコンチネンタルという白のベルトがこんなにも似合うレスラーは他にいない、ということです。

入場シーン、そして退場シーン、白のベルトを着用している飯伏を見て、本当に、

このベルトは飯伏のために作られたベルトじゃないのか?

と思ったほどです。

次回はおそらく大阪城ホール、内藤哲也のリマッチになりそうですね。

もはやタイトル戦で戦う相手が見つからないとは言え、ここまでインターコンチネンタルのベルトを馬鹿にしてきた内藤が、まさかリマッチとは。

今年の大阪城ホールは現地で観戦予定なので、インターコンチネンタルのタイトル戦が今からとても楽しみです。

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